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フランチャイズ展開に必要な6つの本部機能とは

自社のサービス・コンテンツを拡大していく手段としてフランチャイズ展開は有効です。
アプローチの仕方が少し異なりますが従業員が加盟対象となる「のれん分け」も増えています。

ただし、フランチャイズ展開を進めていくためには普通の企業にはない機能を整備していくことが求められます。
このフランチャイズ特有の機能を高い水準で整えることが、フランチャイズ展開成功の秘訣といえます。

そこで今回は、フランチャイズ展開に必要な本部機能と機能構築の手段についてまとめていきます。

なお、フランチャイズ本部構築の進め方や成功のポイントについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。

フランチャイズ本部構築の極意。5つの手順と成功する3つのポイント


1.フランチャイズ展開に必要な本部機能

①加盟店開発

事業拡大のための加盟店を募る行為が最初の壁です。
事業環境・生活環境・人々の考え方も変わって来ましたが、募集方法の主流は、今も昔と変わらず、加盟店募集説明会の開催です。

業種・業態・サービスによって、集まる人や企業の規模、加盟目的や本部に求めるニーズが違うため、開催側の知恵や工夫が必要です。
しかしどんな本部にとっても大事なのは、社長の「ビジネスモデルに賭ける想い、熱量、思想」です。

しっかりと自身の言葉で語れる人にしかビジネスパートナーはつきません。

なお、フランチャイズ本部立上げ初期段階のFC本部が加盟店募集競争に勝つためのポイントについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。

フランチャイズ本部立上げ初期のFC本部が加盟店募集競争に勝つために意識したいこと

②商品・サービス開発

新しい商品・サービスを常に生み出す機能は、ビジネスモデルの根幹です。
商品・サービスのライフサイクルは短縮化されており、毎日新しいものが生み出されている世の中においては、本部として最も重要な機能です。
ここを失うことは自社のビジネスモデルを失うことに等しいと言えます。

③加盟店支援・SV機能

フランチャイズシステムは中長期的にビジネスパートナーと向き合うことです。
本部と加盟店の信頼関係が全てです。
フランチャイズパッケージを提供するだけで事業が拡大できるのであれば楽ですが、パートナーと共に成長するには、コミュニケーションは絶対に欠かせません。

この機能を確立できなければ、事業を立ち上げることができても、事業が長続きしないことになります。
利益に対する即効性はありませんが、加盟店を上手くコントロールするには欠かせない機能なのです。

なお、フランチャイズ展開の成功に不可欠なスーパーバイザーの教育方法や制度運用のポイントについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。

フランチャイズ展開成功に直結するSVの教育方法と制度運用のポイント

④研修・教育プログラム

「フランチャイズ」や「のれん分け」のモデルが機能できる理由は「パッケージ化」できるからです。
ビジネスモデルの構築には知恵が働く経営者も、実はこの「パッケージ化」「モデルの可視化」が追いつかず、正確なマニュアルが整備されていないフランチャイズ本部が多いのも現実です。

なお、フランチャイズ展開に必要な教育研修プログラムのつくり方やポイントについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。

フランチャイズ展開に必要な教育研修プログラムの作り方を徹底解説!

⑤物流機能

サービス業にとってはあまり必要のない要素かもしれませんが、小売業・飲食業にとっては非常に重要な要素です。
原材料・商品・包材・備品が確実に店舗に届かなければ商売にならないでしょう。

⑥情報システム

過去はかなりの設備投資を要することが前提でした。
しかし今はクラウドサービスを前提に、十分な機能・コンテンツも備え、POSレジとも連動させたシステムを比較的低価格で提供するサービスが増えてきています。
中小企業向けにカスタマイズされたサービスも多いため、これらを活用すれば戦える環境は整えられます。

大事なのは情報の使い方です。
最低限のデータ・I Tリテラシーだけは自身でしっかりと学ぶ必要があります。

⑦バックアップサポート機能

「フランチャイズ加盟店」や「のれん分け」で独立した経営者は事業主でありますが、資金も情報も脆弱です。
不安を抱えながらの運営に加え、予期せぬトラブルも必ず発生します。
不確実性の高い時代でもあり、そこをできる限りフォローできる体制を持つ本部は信頼に値します。

法務・経理事務・お客様相談など、フォローアップできる機能はこれから重要となります。
専門性を全てカバーする必要はありません。
外部の専門分野と繋げる体制を持つだけでも効果的です。

ここをS Vを通じでフォローできることで、長期に渡る関係性構築が可能となり、フランチャイズ本部が事業を継続できるのです。

2.外部リソースをフルに活用する

フランチャイズ本部にとって、必要な機能の立ち上げからすべて自社で確立するのは非常に困難です。
人・物・金・情報に限りがあるのが中小企業です。
そこで世の中にある外部リソースを使い尽くすことが賢明です。

フランチャイズの各種機能についても、専門家によってパッケージ化・モジュール化されている機能が増えています。
これらを活用することで立ち上げ時間の短縮となります。

商品もサービスもビジネスモデルも短期間で陳腐化する時代です。
時間との勝負なのです。
外部リソースにかけるコストは、コンテンツそのもの以上に「時間を買うコスト」と考えるべきではないでしょうか。

なお、フランチャイズ本部が組織内部に備えるべき機能とアウトソーシングすべき機能の切り分け方について詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。

フランチャイズ本部の組織に求められる機能と外部資源活用の考え方

まとめ

自社のビジネスモデルに応じて必要な本部機能を明確にし、使えるものを使い尽くすことをお勧めします。
ネットワーク時代は、課題創出と課題解決、その解決策を探す(検索する)スキルが求められる時代です。

その検索機能として、課題解決のヒントを可視化し、経営パッケージを構築できるのが中小企業診断士です。
専門性がわかりにくい士業ではありますが、経営全般を俯瞰して見ることができ、業種・業態により必要な機能・要素を繋ぎ合わせることに長けている人材です。
横のネットワークも広く、協力業者を探すには活用して頂きたい人材と言えます。

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