新型コロナウィルス感染症の影響により、これまで当たり前とされていた働き方が出来なくなりました。
その結果、「これまでの働き方、生き方」を見直す人が増えているようです。
そのような機運が高まるなかでフランチャイズビジネスは、時代の要請に応える「新たなスタイルの働き方」を提案できる仕組みと言えないでしょうか。
つまりフランチャイズ本部にとって、「これまでと違ったフランチャイズの仕組みで、フランチャイズビジネスの新たなステージを創り出す」タイミングが来ている、ということかもしれません。
なお、フランチャイズ本部つくりや成功のポイントについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。
1.時代の変化と社会問題
現在、一つの企業で働き続けられる時代ではなくなりました。
一方で、人生100年時代と言われ、健康寿命の延びもあり、ライフステージの変化に合わせて長く働き続けることも考えなければならなくなってきました。
例えば大企業に勤務する中高年は、数年後の役職定年による年収の大幅減や労働環境の変化による早期退職勧奨等を見据え、40代以降になると、自身の働き方や働くステージを意識せざるを得ません。
再雇用制度により65歳まで勤務するか、早めに退職して新たな仕事に就くか、もしくはそのままリタイアするか…
まだまだアクティブに働ける中高年のセカンドキャリアへの切り替えは、本人にとって非常に勇気のいることです。
もちろん個人の選択であり、人それぞれ経済的、社会的な環境が違うため、正解はありませんが、働くことは生きることであり、何らかの形で働き続けることを選ぶ人が多いようです。
なので、これからは高齢者が働き続けられる場所も必要となります。
2.働き続けることで生まれる効果
高齢者ができるだけ働けるということは、経済を回し続ける効果を生み、社会保障の削減にもつながります。
国家予算が約120兆円組まれる中で、そのうち社会保障費用が約36兆円、約3割を占めます。
この社会保障費をいかに削減できるかが、国にとって最大の課題なのです。
そして高齢者が長く働き続けることで、相当な社会保障費の削減効果があると考えられています。
体が弱ったり、疾病を患ったり、介護を要するタイミングで事後的に使われる社会保障費を、働くことにより事前的に投資をして健康を維持しようとする考え方です。
3.高齢者の働く場の提供は、最大の社会貢献
労働を苦役としてしまうと億劫ですが、「適度に体を動かし、頭を使うことが健康を維持する」と考えれば、高齢者も生きがいを持って働くことができ、気持ちも前向きになるのではないでしょうか。
また自ら税金を納める立場にあれば、「若者の負担により支えられている」なんて議論からも自由になります。
一例として、高齢者自らが「健康を維持できる食生活」を実践し、店舗でそれらを商品・サービスとして提供するとともに、店舗に来る人とのつながりを作るビジネスモデルができれば、本人だけでなく、地域全体の健康にも貢献できるのではないでしょうか。
そして、こういった特徴あるビジネスモデルをフランチャイズシステムとして展開することは、今最も求められている社会貢献と言えるかもしれません。
4.フランチャイズ本部による高齢者、情報弱者でも働ける仕組み作り
高齢者の働く動機や収入に対する意識は、若い人たちとは異なります。
動機に関しては、「身体的にも精神的にも安心して働ける」ことが大きいのではないでしょうか。
また収入に関しては、働くことで年金の補完ができ、一定の豊かな生活を維持できる…そのレベルで十分な方も多いでしょう。
つまり利益一辺倒ではなく、働く動機に応える働く場所の提供が求められているということです。
そのためには、まずは最新のテクノロジーで、情報弱者でもスムーズに働けるオペレーションの確立がフランチャイズ本部には必要です。
現在のオペレーションをテクノロジーの活用で如何に簡素化するかがポイントです。
テクノロジーの活用はI Tリテラシーの高い人だけが活用するのではなく、弱者こそ簡単に活用できる機能を付加していくという考え方です。
次は徹底的にフランチャイズ本部が加盟者を支援する体制づくりです。
人は不安が増すと動けなくなります。
何時でも相談できる安心感は、加盟者の経営や現場におけるオペレーションの安定につながります。
加盟者利益の一部を、「加盟店の安心感」を充足するための本部の体制、機能づくりに充てるというロイヤリティの考え方です。
なお、フランチャイズ本部が加盟者へ提供するフランチャイズパッケージについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムもあわせてご覧ください。
まとめ
これまで、店舗数の拡大により売上・利益を追いかけることが、店舗ビジネス、フランチャイズビジネスの基本でした。
これからはもう少し柔軟に働ける場所を提供する仕組みがあってもいいのではないでしょうか。
その点において、これまでと異なる柔軟なフランチャイズモデルは、ライフステージに合わせた働き方を提案できる可能性を秘めていると言えます。
セカンドキャリア以降の働く場所の提供は、規模は小さく地域に根ざした環境で十分です。
当社で提案するスマートフランチャイズで、一緒にフランチャイズ本部の仕組みづくりに取り組みましょう。