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フランチャイズ本部が新規加盟希望者を発掘するための具体的手法

これからフランチャイズ展開をはじめることを考えた場合、
加盟希望者をいかにして発掘していくか、
すなわち加盟店開発をどのように進めていくかを考えておかなければなりません。

フランチャイズ加盟開発の基本的な流れとそのポイント」では、加盟開発の基本的な流れとポイントを以下の図に沿ってご紹介しました。

この基本的な流れの中で最も難易度の高いポイントは「加盟希望者の発掘」です。
どのような商売であれ、新規顧客を集客することに最も時間とコストがかかります。
フランチャイズの加盟開発においても同じことが言えるのです。

そこで、今回はフランチャイズ本部が新規加盟希望者を発掘するため方法やポイントをご紹介していきます。

新規加盟希望者を発掘するための代表的な手法

はじめに、新規加盟希望者を発掘するための具体的な手法を確認します。
新規加盟希望者を発掘するための代表的な手法としては、以下の内容が挙げられるでしょう。

①加盟者募集専門サイトへの掲載

加盟者を募集するフランチャイズ本部情報を多く取り扱う専門サイトへ情報を掲載してもらう方法です。
インターネットが普及した現代において、多くのフランチャイズ本部が採用しています。

加盟者を募集するフランチャイズ本部の情報が多数掲載されていて、業種業態や投資規模など、加盟者の希望に該当するフランチャイズ本部を検索することができます。
専門会社が検索エンジン対策を施していることもあってインターネット検索でも上位表示されるサイトが多いこともあり、加盟希望者がフランチャイズ本部を探す際に最も活用されている媒体といえるでしょう。
早期に加盟希望者を発掘したいのであれば、何らかの媒体への掲載を検討したいところです。

掲載するには費用がかかりますが、課金形態は、

  • 資料請求される毎に一定金額が課金される形態、
  • 一定期間の掲載に対して固定金額が発生する形態

があります。

課金形態はもちろんのこと、媒体の特徴によってメリット・デメリットがありますので、自社の経営方針やターゲットを踏まえて、最適な媒体を選定する必要があります。

②フランチャイズ関連フェア・展示会への出展

フランチャイズ加盟希望者を対象としたフェアや展示会に出展する方法です。
フランチャイズ加盟を希望する多くの方々と直接接点を持つことができる点は、他の方法にはないメリットといえます。

フランチャイズ市場が拡大を続ける中、フランチャイズ関連フェアや展示会も増加しており、盛況なものと閑散としているものとで優劣が明確化している印象があります。
また、フェアや展示会の種類によって、想定している来場者が異なりますので、自社の加盟ターゲットが訪れる可能性のあるフェア・展示会を選定する必要があるでしょう。

出展費用もばかにならないため、十分な事前調査をした上で参加するフェア・展示会を決定するとよいでしょう。

また、新型コロナウイルス感染症の影響により、各種イベントへの警戒感が高まっています。
今後、イベントへの来場者が以前の水準まで回復するのかどうかも見極める必要があるのではないでしょうか。

③パブリシティの活用

各種メディアに対してプレスリリースを行い、自社のフランチャイズシステムの内容についてメディアの報道として取り上げもらう方法です。
費用はそれほどかかりませんが、上手くメディアに取り上げてもらうことができれば、多大なる効果が生れる可能性があります。

もちろん、プレスリリースを行ったからといっても、何も取り上げてもらえない可能性の方が高いため、メインの手段として考えるものではありません。
プレスリリースをおこなうこと自体にはそれほどリスクはありませんので、フランチャイズ展開開始時にはダメもとでもプレスリリースを行っておくべきでしょう。

④直営店舗でのPR

展開している直営店舗に加盟者募集のチラシやポスターを設置するなどして、PRする方法です。
弊社の経験則では、フランチャイズ展開の初期段階においては、最も簡単に実施でき、かつ、高い効果を生む手法です。

考えれば当たり前のことですが、実際に自分が行って気に入ったお店が加盟店を募集しているのですから、これからフランチャイズ加盟しようと考えている人であれば、高い確率で興味を持つことになります。
これも、それほどコストを掛けずに実施できる手法ですので、立ち上げ段階においては必ず実施したいところです。

⑤ホームページの整備

ホームページに加盟希望者向けのページを設けて、自社のフランチャイズシステムやビジネスモデル等についての情報を掲載します。これは、フランチャイズ展開を目指すのであれば必ず実施するべきでしょう。

なお、ホームページ上に情報を掲載する際の注意点は「できる限り具体的な情報を発信する」ことです。

例えば、「短期間で投資回収できます」といわれても、短期間という言葉の捉え方は人によってまちまちであり、言葉に力がありません。
その点、「基本的な収支は●●、投資は●●ですので、投資回収は3年間でできます。」と言われると、言葉に力があり、信頼性も感じられます。このような観点で、発信する情報を具体的に記していきます。

これには労力がかかりますし、ホームページの情報量も増えていきますが、そのようなサイトを構築している本部は、何もせずとも定期的に加盟希望者からホームページで問い合わせを受けている傾向にあります。

ホームページは一度構築してしまえばあとはメンテナンス程度でいいわけですから、こんなに楽な方法はありません。ホームページは立ち上げの段階で力を入れて整備をしたいところです。

⑥その他

上記以外の方法としては、保有する見込み加盟者に対してダイレクトメールを送る方法、インターネット広告を活用する方法、メディア広告を実施する方法など千差万別です。
積極的に情報を収集し、自社に適した方法があれば、前述の方法と組み合わせて展開していくとよいでしょう。

新規加盟希望者を発掘する際のポイント

以上のとおり、見込み加盟希望者を開拓するための方法は様々あります。
見込み加盟希望者の発掘に唯一最善の方策はありませんので、自社が加盟ターゲットとする企業や経営者像を具体的にイメージして、ターゲットに適した手法を組み合わせ、見込み加盟希望者を発掘していきます。

ここで大切なことは、“複数の手法を組み合わせる”という点です。
フランチャイズシステムのような高額商品の場合、一回だけの告知で興味を持ってもらえる可能性は低いです。
そのため、顧客が自社のフランチャイズシステムの存在を知ってから、実際に加盟の意思決定をするまでの心の動きを想像し、必要な手法を漏れなく組み合わせていく必要があります。

加盟希望者の発掘は、“点”の取り組みとして考えるのではなく、“線”の取り組みとして考えることが大切でしょう。

まとめ

以上、フランチャイズ本部が新規加盟希望者を発掘するための具体的手法をご紹介しました。

ここ数年、フランチャイズ本部は増加の一途であり、加盟希望者の開拓もフランチャイズ本部間での競争が激化しています。
それぞれのフランチャイズ本部があの手この手をつかって加盟希望者の発掘に取り組んでいます。

この厳しい環境下で確実に見込み加盟希望者を発掘していくためには、自社のターゲット像を明確に設定し、そのターゲットに向けて各種手法を適切に組み合わせ、ターゲットの気持ちを少しずつ動かしていく必要があります。

これからの加盟希望者の発掘は、 “点”の取り組みではなく、“線”の取り組みとして考えていくことが求められているのです。