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アパレル業界で「オフプライス」が広がる。過剰在庫問題から読み解く新しいビジネスモデルとは

アパレル業界で「オフプライス」と呼ばれる新たな業態が広がり始めました。
トレンドの影響を強く受けるアパレル業界では、元々、在庫問題が経営の重要課題でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって過剰在庫を抱えたアパレル企業が、在庫を捌く手段として展開しているようです。

アパレル業界で「オフプライス」と呼ばれる業態が広がり始めた。様々な企業の売れ残りを調達して値引き販売する仕組みで、ワールドは今後2年間で現在の5倍の20店体制にする計画だ。アパレルは新商品の約半数が売れ残る過剰在庫問題を抱え、新型コロナウイルス禍で一段と苦境が深まっている。ブランド力の毀損覚悟で安売りに踏み込み、活路を探る。

〜中略〜

アパレルによる安売り業態はアウトレットもあるが、こちらは主に郊外の大型施設で各社が別々に出店する。オフプライスは一事業者が一つの店舗内に様々な企業・ブランドの商品を並べるため、消費者は効率的に掘り出し物を探せる。

〜中略〜

ただ、オフプライスは他社の過剰在庫の発生状況に品ぞろえが左右される。妥協して仕入れれば「売れ残りの売れ残り」になるだけだ。リテールビジネス研究所(東京・港)の飯嶋薫社長は「成功には圧倒的な調達力や商品の消化率が必須。好立地の確保も含めハードルは高い」と指摘する。
ディスカウント店に商品が流れて投げ売りされるよりは陳列などの工夫でイメージを保ちやすいが、アパレルにとって安売りは自らの商品価値を否定するもろ刃の剣だ。さらなる消費者離れを招くリスクもはらむ。

出典
2021/3/8 日本経済新聞 オンライン
ワールド、新業態「オフプラス」20店に 覚悟の安売り

アパレル業界は比較的高単価の業種・業態ですが、最大の課題は季節性から外れた在庫の廃棄問題です。
一方で比較的低単価で商売をする飲食店や小売店においても廃棄が大きな問題となっています。
どちらの業界も“作り過ぎ”からくる値下げによる在庫処分や廃棄問題に苦しんでいるのです。

自ら製造し、作り過ぎ、値下げ競争をし、廃棄問題を抱える、これでは生産性が上がるはずがありません。
SDGsやサスティナブルの問題からは程遠いビジネスモデルになっています。

作り過ぎの原因は消費者側にもあります。売り場に季節性、流行の商品が沢山店頭に並んでいたらワクワクします。天気や気温の変化、イベントによって消費者行動は変わります。
その要求に対して売り手は需要予測という高度な技術で対応しようとしています。更に進化してAIを駆使し始めました。

店頭の売り場を充実させた商売であれば、需要予測の精度を高めるしか作り過ぎを改善する方法はありません。これは、これまで長年やってきたことです。
しかし、人の感情や気持ちなどは一定ではなく、環境・状況によって日々変わるものです。需要予測などは土台無理な話しなのかもしれません。どこまで行っても正解はありません。過去のデータではなく、消費者は気まぐれだからです。

需要予測という概念を払拭するビジネスモデルでなければ“作り過ぎ”問題は解決しないでしょう。
食材の使い回し、作り置きではない食品販売、衣服であれば個人に概ねカスタマイズされた商品提案など、店頭ありきではない販売手法への転換です。

消費者はECサイトでの商品選びにも慣れてきました。品揃えの幅はサイト上で選んでいただき、店頭では飲食や商品の受け渡しだけにする商売。廃棄問題を消費者が本気で意識し始めれば、ビジネスモデルもようやく変わっていけるということでしょうか。
需要者(消費者)の意識そのものを変える力技が、生産者・販売者側に必要な要素であり、購入の仕方まで新しい提案をしなければならないのでしょう。

こういった視点から見れば、在庫を持たないサービス商材・業態のビジネスが、まだまだ伸びるのは間違いなさそうです。

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