コンビニ大手のファミリーマートが、コンビニ近接のコインランドリー「ファミマランドリー」静岡県・岡山県1号店をオープンすることを発表しました。
ファミリーマートは1月15日、コンビニ近接のコインランドリー「ファミマランドリー」の静岡県1号店「ファミマランドリー御殿場新橋店」(静岡県御殿場市)、岡山県1号店「ファミマランドリー倉敷児島小川店」(岡山県倉敷市)をオープンする。
ファミリーマートは、共働き世帯や単身世帯の増加など社会構造の変化を背景に、コンビニエンストアと親和性の高いサービスを展開。さらなる利便性向上と家事の負担軽減を図ることを目的に、2018年3月から「ファミマランドリー」を開始した。今回の開店により20店舗となる。
コンビニ業界は岐路をむかえています。
2019年後半には、本部が契約書を盾に加盟店を厳しく統制するフランチャイズシステムが社会問題となり、それに追い打ちをかけるように新型コロナウイルス感染拡大が広がったことで、これまで一貫して右肩上がりであった全店売上が、2020年にはじめて前年比4.5%減の結果となりました。
このような環境の中、ファミリーマートは、24時間営業を加盟店が選べるようにするなど、フランチャイズシステムの見直しを進めるとともに、女性の社会進出に伴う共働き世帯の増加、少子高齢化や晩婚化に伴う単身世帯の増加といった社会構造の変化を踏まえ、ビジネスモデルのブラッシュアップにも積極的に取り組んでいます。
コンビニ近接のコインランドリー「ファミマランドリー」以外にも、バー業態である「お酒の美術館」を併設したコンビニバーを出店するなど、他企業と連携した動きもみられます。
コンビニ本部は、これまでも様々な壁を乗り越え、ここまで規模を拡大してきました。
その背景には、環境変化に適応するための取り組みを継続的に実施してきた企業姿勢があるでしょう。
同社の取り組みをみていると、現在直面している壁も克服してくれるのではないかと期待させられます。
環境変化に適応するための取り組みを継続的に実施する同社の経営姿勢は、他のフランチャイズ本部にとっても、模範となるものといえるのではないでしょうか。
なお、ポストコロナ時代に選ばれるフランチャイズ本部について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。