先日、大企業の人事部門で責任ある立場の人と話す機会がありました。
20年来の知人であり、社会人としてスタートした頃から現在までの公私に渡る紆余曲折も知っているため、友人同士のざっくばらんな語らいといった感じでした。
その中で、印象に残ったのが「若手社員にこの会社に入ってよかったと思ってもらうためにはどうすればよいか考えている…」という言葉でした。
名の通った企業であり、恐らく新入社員は、第一志望かどうかはともかく「入りたい」と希望した人がほとんどだと思われます。
そのような企業でも、入社数年経つと「この会社で何が身につくのか」という思いを持つようなのです。
この話を聞いた時に、業界は違うものの、ある企業の新入社員から聞いた「この会社には3年くらい勤める予定です。その後はキャリアアップのために転職したいと考えています」といった言葉を思い出しました。
その時は「外資系だから自然とそういう雰囲気になるのかな」とも思っていました。
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(1)安定した組織の中でも危機感を持つ世代
しかし冒頭の企業は、比較的安定した顧客基盤を持つ企業であり、「将来潰れるかもしれない」という不安要素は、今のところ外部からは見えません。
なので、会社に対する不安ではなく、「個人のキャリアに対する不安」が大きいのではないかと思えました。
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