「京都伊三郎製パン」や「お酒の美術館」を展開する株式会社のぶちゃんマンが、コンビニバー「お酒の美術館京都駅前店」をオープンしました。
仕事帰りにコンビニに寄ってお酒とおつまみ――。そんな夜の至福のひとときをワンランクアップできるかもしれない。10月に京都駅前のファミリーマートに併設する立ち飲みバーがオープンした。毎日のようにコンビニにお世話になって、お酒に目がない記者(27)がお店に向かってみた。
大きな荷物を持った人々が行き交う休日の京都駅。中央口から歩いて数分のところにある「ファミリーマート京都駅前店」の中に、のぶちゃんマン(京都市)が手掛ける「お酒の美術館京都駅前店」がオープンしていた。
バーは立ち飲みスタイルで、店内はかなりコンパクトだ。もともとはファミマのイートインスペースだった場所を活用しているのだという。店内のカウンターの定員は10人で、その他に12人分のテラス席も用意されていた。
バーにはファミマで購入した商品を持ち込める。まずはファミマでおつまみ選び。とりあえずホットスナックの「ファミチキ」を選んで会計を済ませ、そのまま併設するバーへと向かった。2020/11/23 日経MJ(流通新聞) 5ページ
ファミマにバー併設―コンビニで優雅に晩酌、「お母さん食堂」つまみに(新サービス記者がチェック)
お酒の美術館京都駅前店は、ファミリーマート京都駅前店の中に設置された立ち飲みスタイルのバーで、ファミリーマートで購入した商品を持ち込むことができます。
お酒の品揃えも常時200種類用意しているそうで、ファミリーマートの人気商品「ファミチキ」に合うよう独自に開発したオリジナルドリンク「ファミチキ専用ハイボール」を用意するなど、それぞれの強みを活かした事業展開を行っている点が特徴的です。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により複数人でお酒を飲む機会が減少する一方、一人でお酒を飲む機会が増加している方も多いでしょう。
ファミリーマートにとっては、かるく一杯飲みたいと考える顧客を取り込むことができるメリットがあります。
一方、お酒の美術館としては、ファミリーマートの集客力を活用して、自店への集客を強化することが可能です。
今回の取り組みは、お酒と食料品小売、それぞれのプロフェッショナルが強みを活かして相乗効果を発揮する、両社にとってWIN-WINの取り組みといえるでしょう。
出店余地が多くあるだけに、今後の展開が注目されます。
競争環境の激化、経営環境の複雑化等が進む現代においては、同社の取り組みのように、自社単独での事業活動だけを考えるのではなく、他社と連携して課題解決に取り組むことも、選択肢の1つになるのではないでしょうか。
なお、ポストコロナ時代に選ばれるフランチャイズ本部について詳しく知りたい方は、こちらのコラムをご覧ください。