新型コロナの影響を強く受けている外食業界において、テイクアウトやデリバリー専門店のフランチャイズ募集が増加しています。
株式会社subLimeは、テイクアウト専門のハンバーガーショップ「BEX BURGER」のコンテナ型店舗のフランチャイズ加盟店募集を開始することを発表しました。
飲食店、テイクアウト専門店の新しい形『コンテナ型店舗』
テイクアウト専門のハンバーガーショップ「BEX BURGER(ベックスバーガー)」は2021年5月、吉祥寺に1号店をオープンしました。同年6月にはフランチャイズ加盟店の募集を開始、7月にはコネクテッドロボティクス株式会社と「ハンバーガーショップ専用の調理ロボット」の開発を進めています。
常に進化し続けるBEX BURGERが次に着手したのは『コンテナ型店舗』の設計と、『コンテナ型店舗』のフランチャイズ加盟店のオーナー募集です。『コンテナ型店舗』は、新たに空きテナント等の物件で準備するよりも出店までの時間が短縮できることや従来よりも低コストでの開設・カスタマイズができることなどから、近年では「コンテナ型店舗での飲食店開業」が注目されています。サイズは20~40フィート(約4~9坪、8~17畳ほど)なので、空き地や商業施設内の駐車場などの限られたスペースに設置できる『コンテナ型店舗』はこのコロナ禍でも出店が加速。「飲食店」や「テイクアウト専門店」の新しい形として活路を見出した「BEX BURGER」も着手に至りました。
「BEX BURGER」の『コンテナ型店舗』には、吉祥寺の実店舗と同様にタッチパネル式のセルフレジを常設。モバイルオーダーや受け取り専用のロッカーボックスを検討している他、コネクテッドロボティクス株式会社と開発中の「ハンバーガーショップ専用の調理ロボット」も設置予定。時代に合わせた非接触化は感染症対策になるだけでなく、省人化を図り収益性も高めます。
中略
「BEX BURGER」のこだわり
1号店である吉祥寺のダイヤ街沿いにある「BEX BURGER」の注文は、全て店外に設置したタッチパネル式の販売機で行います。支払いは現金、スマホ決済、クレジットカードなどに対応しており、出てきたレシートを持って「PICK UP」の窓口に並ぶと、注文番号が呼ばれ、商品が手渡されます。
商品を待っている間も、店舗の窓から素材にこだわったパティやバンズが重ねられて行く様子を眺められ、自慢のハンバーガーを調理過程から楽しめます。ハンバーガーは、オーストラリア産もも肉を使ったパティとフリルレタス、トマトが、国産の卵黄、淡路島産の藻塩を使った北海道産バターが香るオリジナルバンズにバランスよく挟まれています。一番人気はベックスチーズバーガー 389円(税込)。ポテトとドリンクとのセットでも713円(税込)と、こだわり素材のグルメバーガーなのにファーストフード並みの価格設定。イエローを基調としたキャッチーなアイコンと映えるパッケージでSNSでも話題の進化型バーガーショップです。
出典
2021年7月28日 15時00分 PR TIMES
ハンバーガーショップ「BEX BURGER」テイクアウト専門の『コンテナ型店舗』の設計に着手。同時に『コンテナ型店舗』のフランチャイズ加盟店募集も開始
同社の取り組みを整理すると、以下の3つポイントにまとめることができます。
- コンテナ型店舗とすることで、店舗工事等が不要となり、投資コストを抑制
- タッチパネル式のセルフレジの採用、将来的には調理ロボットを導入して省人化を実現
- 浮いた余力を原価に回すことで、こだわり素材のグルメバーガーをファーストフード並みの価格で提供
経営環境の不確実性や労働人口減少が進む時代にマッチしたモデルといえるでしょう。
一方で、ハンバーガー市場自体は外食各社が注目しており、同社も認識している通り、激戦市場と化しています。
今後、同社と類似のモデルも増加していくことが予想されます。
実際、既にフランチャイズ展開を開始しているブルースターバーガーも類似のコンセプトであるように感じられます。
コンテナ型店舗やセルフレジ、ロボット活用等の特徴は競合企業に模倣されやすいものと考えられるため、これらが普及してきたときに、競合他社と何処で差別化をしていくのか。
同社が目標としている「10年で1,000店舗」を達成できるかどうかはこの点にかかっているのではないでしょうか。
フランチャイズ本部としては、中長期的視点から自社の競争優位性を認識し、常に磨き込み続けていくことが求められるでしょう。
なお、フランチャイズ本部の立ち上げ方や成功のポイントについてついて詳しく知りたいかたはこちらのコラムをご覧ください。