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デジタル社会の新たなビジネスから気づくフランチャイズシステムにおけるSV機能の重要性とは

デジタル社会の進展により、様々なシステムが実装されてきています。
それに伴い、人と人の接点の頻度や手法も変わってきました。
コロナ禍が背中を押したとも言えます。

そうした中でBtoC(企業と消費者)の接点、メルカリやオークションサイトの様なCtoC(消費者と消費者)の接点もアップデートされてきました。

今回は現在隆盛のデジタル化の進展よって隆盛しているビジネスとフランチャイズビジネスの共通点から、フランチャイズ本部におけるSV機能の重要性について深掘りしてみたいと思います。

サブスクリクションとフランチャイズビジネス

デジタル化の進展により新たに生まれたビジネスモデルとして、サブスクリクションモデル を取り上げます。
サブスクリプションモデルとは、商品やサービスを一定期間提供し、月単位や年単位などの利用料を回収するビジネスモデルであり、フランチャイズビジネスと類似性の高いビジネスモデルだと感じるからです。

サブスクリクションのビジネスモデルは、顧客と常に接触し続けることでL T V(顧客生涯価値)を高め、長期間自社のサービスを利用してもらう試み・仕掛けです。

そのために必要な情報の例として以下があります。
・顧客がどのタイミングで
・どんなコンテンツを
・どれだけの時間、どれだけの頻度で
・顧客が幾ら使ったか
・それはどのような属性の顧客なのか

NetflixやAmazonプライムのサブスクリクションモデルは、これらの顧客情報と常に結びついているからこそ可能なビジネスモデルになっています。

しかも集めている情報は今までマーケティング手法で活用されてきた顧客属性だけではない、詳細なレベルです。
その顧客が、現時点でどのようなステージに立っている人なのかを把握しようとしています。

サブスクリクションのビジネスモデルをみていると、以下の理由からフランチャイズビジネスとの類似性が高いように思えます。
①中長期の時間的価値を前提としている
②一定の対価が定期的(毎月)発生する
③ビジネスモデルや提供コンテンツが常にアップデートされる

フランチャイズ本部と加盟店との関係性

上記の類似性をヒントにすれば、フランチャイズビジネスは加盟店の情報を詳細に把握する必要があります。
それは加盟者の属性だけではなく、以下のような今どのようなステージに立っている加盟者なのかを把握する必要性があるというです。

・加盟法人の決算状況(利益や借入状況、信用度)や資金力
・加盟者の持っている人的資源
・加盟者の持っている人脈や物件情報
・経営者(加盟法人)の考えていること 個人加盟者の悩み

これらの情報が本部に蓄積され、アップデートされていくからこそ、ビジネスパートナーとしての関係が長期間続き、本部にロイヤリティとしての対価が継続されると言えるでしょう。

サブスクリクションモデルが考えているLTV(顧客生涯価値)という考え方が、フランチャイズビジネスにも生かされます。

そして情報収集の蓄積で必要なのは、どれだけの頻度で顧客(加盟店)に触れられるかといった、本部と加盟者との接触する頻度です。
顧客の状況は刻々と変わるため、その都度情報をアップデートさせなければならないからです。

そして本部が加盟店と高頻度で接点を持つために必要なのが、SVシステムです。
ここを充実させなければ加盟店情報など全くアップデートされません。

もしこの接点が機能不全であったならば、契約期間が終われば、契約満了でビジネスパートナー関係は解消されてしまうでしょう。

また加盟者情報をアップデートさせていく目的は、単にフランチャイズ契約の契約期間延長に留まりません。
加盟者状況を把握するということは、本部にとってのリスクヘッジとしても機能します。

加盟者の他事業への進出・投資、慢性的な人材不足の理由、フランチャイズ契約に影響する不正行為の把握、法令違反、税金未払など、ビジネスのリスク情報を事前にキャッチする役割も果たすのです。

つまり攻めばかりでなく守りの面からも、SV機能は重要なのです。

まとめ

本部が加盟店をしっかりグリップするには、SV機能の充実が欠かせません。
例えば、国内のフランチャイズビジネスで最も成功した事例はコンビニ業界ですが、ここまでの巨大産業になった要因の一つが、SV機能の充実とその成果の1つであるデータの蓄積です。

これは紛れもない事実です。
有効な情報を蓄積しようと思えば、SV機能を充実させなければならないということはご理解いただけると思います。

あらゆるビジネス現場でオンラインとオフラインの融合が叫ばれています。
Amazonや楽天で買い物をする傍ら、消費者は実店舗でも買い物をします。
オンラインでは得られない環境がオフライン(リアル店舗)にはあるからです。

加盟店情報の蓄積や関係性も同じです。
オンラインに加え、SVシステムというリアル(オフライン)の仕組みも必ず必要と言えるのではないでしょうか。

最近生み出されているフランチャイズ本部は、加盟店を集めることには頭を悩ませていますが、加盟店という顧客のことに関心が低いのではないかと懸念しています。
こちらにも是非目を向けて本部組織の機能を充実させていただきたいと思います。

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