株式会社アウロンが、医学部特化型進学塾のフランチャイズ加盟店を全国で募集することを発表しました。
日本初※の医師向け投資ビジネスとして、株式会社アウロンホールディングス( https://owlon.co.jp/ )は医学部進学塾をフランチャイズ化し全国での加盟店募集を開始した。
現役医師がオーナーとなる医学部特化の進学塾は、塾業界に新風を吹き込むこととなるだろう。
同社は、本事業を通じ、都市集中で高価格帯であった医学部進学塾を、地域の医師の協力によって低価格、多店舗化することで、親の世帯年収による子どもたちの進路選択の格差を解消を目指している。
地域医療を牽引する心材の高い医師とともに、将来の人材の育成を医師ととも行っていく事業である。
(※筆者調べ)2020年12月4日 12時15分 PR TIMES
注目!医師向け投資ビジネスとして医学部進学塾を仕掛けるフランチャイズ本部の登場!
「現役医師がオーナーとなる医学部特化型進学塾」という打ちだしは、医学部への入学を目指す人々にとって、他の学習塾とは差別化された、魅力的な内容といえるのではないでしょうか。
一方で、専門性の高いビジネスであるがゆえに、国内で展開できる店舗数は、一般的な学習塾などと比べると、少なくなることは間違いありません。
これまでのフランチャイズ展開というと、加盟店の資本や人的資源を活用し、短期間で100店舗、1,000店舗超の大量展開を行うことで、業界標準の確立、スケールメリットの実現等を目指すのが一般的でした。
過去のフランチャイズの常識で考えれば、医学部特化型進学塾という専門性の高い業態をフランチャイズ展開することは考えられません。
しかしながら、日本経済の成熟化が進み、顧客の嗜好が多様化する中、単一事業で1,000店舗超の展開を実現できる市場は、従来と比べると間違いなく減少しています。
それよりも、特定ニーズを対象に、個性を生かしたビジネスを展開していく方が、成功確率が高いのが成熟経済時代の特徴です。
おそらく、同社がフランチャイズシステムを採用するも、従来のフランチャイズのように、“フランチャイズシステムを活用して大量出店を実現すること”が目的ではないのではないかと考えます。
環境の変化とともに、フランチャイズシステムを取り入れる目的にも変化がみられます。
弊社への問い合わせでも、目指す店舗数は10店舗程度であるものの、環境変化に適応できる経営体質の構築の観点から、フランチャイズシステムの導入を目指す企業が増加傾向にあります。
これが、成熟経済におけるフランチャイズシステム活用の特徴です。
従来のフランチャイズ展開とは目指すゴールが異なる以上、フランチャイズシステムの設計のあり方も当然に変化します。
環境の変化に合わせて、フランチャイズシステムを柔軟に活用することが、令和時代のフランチャイズ展開のあり方となるのではないでしょうか。
なお、フランチャイズ本部つくりや成功のポイントについて詳しく知りたい方はこちらのコラムをご覧ください。