ここ最近、美容業界において「シェアサロン」という新しい店舗のあり方に注目が集まっています。
「シェアサロン」とは、ヘアカットやエステ、マッサージ等の美容サービスを提供する個人施術者のために、施術ができる個室やスペースを貸し出すサービスです。
株式会社WBPは、複合型ビューティーシェアサロン『サロンビレッジ』のフランチャイズ展開を開始することを発表しました。
美容師に『もっと自分らしく、今よリも楽しく働ける、新しい環境』の実現を推進する、株式会社WBP(本社:東京都中央区、代表取締役山本豊、以下WBP)は、運営する複合型ビューティーシェアサロン【サロンビレッジ】の独自フランチャイズモデルによるサービス展開を開始。美容室オーナー様のみならず、空きテナントや、遊休空間を抱える不動産・店舗オーナー様など、美容室運営経験がない方でもシェアサロン収益が得られるサービスの提供を開始します。
■サロンビレッジとは
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000073269.html
美容師、ネイリスト、アイリスト、エステシャンの多くは最終的に個人事業主として独立して報われてきました。
一方で現在日本の美容室件数は25万件(コンビニの5倍)とかなりのオーバーストア状態に陥り、厳しい修行期間を経て多額のリスクを背負って独立しても、多くの美容師や美容技術者が報われない状況となってきています。そこでサロンビレッジは初期費用ゼロで、独立志望のビューティシャンに占有できる空間と新たな働き方をサポートするシステムを提供しており、2021年2月銀座店舗サービスのローンチ以降、美容師・美容技術者の方々から数多くお問い合わせを頂き、満室の為、お待ちいただく状態が続いておりました。
また、コロナ禍においても仕切られた施術空間と徹底した対策により、エンドユーザーである契約美容師の顧客様からも、サロンビレッジの新しい顧客体験に多数の支持の声を頂いております。
出典
2021.06.17 All About NEWS
株式会社WBP 「サロンビレッジ独自フランチャイズシステム」【ビレッジシップ】加盟オーナー募集とビレッジシップ第1号銀座店 2021年9月新規オープンのお知らせ
美容師、ネイリスト、アイリスト、エステシャン等の美容業界で働く施術者は、一人で経営できる規模で独立をするケースが多くあります。
「シェアサロン」は、一人サロンによる開業リスクを抑制するサービスであり、美容業界の施術者のニーズにマッチしたサービスといえるのではないかと思います。
今後も同様のサービスが拡大していくことが予想されます。
一方で、「シェアサロン」というサービスが普及したとしても、美容業界の抱える「一人施術者問題」は残ります。
というのも、一人で運営できる小規模サロンは、独立開業のリスクが低い点が最大のメリットといえますが、オーナー自身が現場でサービス提供することが前提となるため、
- オーナーの加齢による体力低下、顧客とのコミュニケーションギャップの発生
- 最新トレンドを学ぶ余力がなく、中長期的視点では中~大規模サロンに比べてサービスレベルが低下
- オーナーの事故や病気など、万が一の事態が発生した際には収入を失う
等といった点が問題となるのです。
そのため、一人サロンで独立開業した場合、短期的には上手くいったとしても、中長期的に上手くいくケースは少ない実態があります。
このことは、美容ビジネス業界の大きな課題といえるのではないでしょうか。
この問題解決のためには、一人サロンではなく、人を雇用することを前提とするビジネスモデルで開業する必要があり、フランチャイズシステムの活用はその有力な手法といえるでしょう。
美容業界においては、一人サロン問題を解決するフランチャイズシステムの発展が期待されます。
なお、フランチャイズ本部の立ち上げ方や成功のポイントについてついて詳しく知りたいかたはこちらのコラムをご覧ください。